2026年9月03日

「インプラント治療に興味はあるけれど、手術と聞くと何時間もかかる大がかりなものをイメージしてしまう…」
そんな不安から治療を躊躇してしまう方は少なくありません。ですが、実際のインプラント手術は多くの場合、1本あたり15〜30分程度で終わり、日帰りで受けられるケースがほとんどです。
この記事では、インプラント手術にかかる時間の目安を本数別・手術方法別に解説します。当日の流れや術後の過ごし方まで解説しますので、ぜひ参考にしてください。
インプラント手術にかかる時間の目安一覧

手術の所要時間は、埋め込む本数と手術方法によって、おおよその目安が決まります。まずは全体像をつかんでいきましょう。
1本なら約15〜30分、複数本でも1〜2時間

インプラントの埋入手術は、1本あたりおよそ15〜30分で終わるケースがほとんどです。2〜3本まとめて処置する場合でも、おおむね30分〜1時間ほどが目安になります。4本以上の多数歯になると1〜2時間程度です。
骨を増やす手術が加わると+30分〜1時間
顎の骨が薄かったり痩せていたりする場合、骨を増やす処置を同時に行うことがあります。この処置が加わると、手術時間は30分〜1時間ほど長くなります。
手術時間が長くなる・短くなるのはどんなとき?5つの要因

同じインプラント1本でも、15分で終わる方もいれば30分かかる方もいます。ここでは、手術時間に影響する要因を5つ見ていきましょう。
①インプラントを埋める本数
本数が増えれば、そのぶん手術時間も延びます。ただし、単純に「1本30分×3本=90分」とはなりません。複数本をまとめて処置する場合は準備や消毒を一度で済ませられるため、1本ずつ別の日に手術するよりも合計時間は短くなる傾向があります。
②顎の骨の状態と骨造成の有無
顎の骨に十分な厚みと密度があれば、ドリルでの穴あけからインプラント体の埋入までスムーズに進みます。
反対に、加齢や歯周病の影響で骨が痩せている場合は、骨造成の処置が追加されるぶん時間が延びることになります。
③1回法・2回法・ガイド手術といった手術方法
インプラント手術には大きく「1回法」と「2回法」があります。1回法は文字どおり外科手術が1度で済む方法で、2回法はインプラント体を埋めた後にいったん歯ぐきを閉じ、骨と結合してから再度小さな手術で頭出しをする方法です。2回法のほうが手術回数は増えますが、1回あたりの処置時間は短い傾向にあります。
また、術前にCTデータを使ってコンピューター上でシミュレーションを行い、専用のガイドを作成する「ガイド手術」も行う歯科医院が増えています。切開範囲が小さくなるため、手術時間の短縮につながるケースも珍しくありません。
④埋め込む位置
どの歯の位置にインプラントを入れるかも時間に影響します。たとえば上顎は下顎に比べて骨が柔らかく、場合によっては上顎洞(鼻の横にある空洞)を避けるための追加処置が必要になることがあります。
また前歯は見た目の仕上がりにこだわるぶん、角度や深さの調整に慎重さが求められるため、奥歯より時間がかかりやすい傾向があります。
⑤歯科医師の技術・経験と設備環境
同じ症例でも、豊富な経験を持つ歯科医師がCTや専用の手術室などの設備が整った環境で行うと、手術の各ステップがスムーズに進みやすくなります。
逆に言えば、医院選びの段階で「インプラントの実績はどれくらいか」「CT設備はあるか」を確認しておくことが、安心して手術を受けるための大切なポイントです。
当日はどう過ごす?インプラント手術の流れ

ここからは、インプラント手術当日の流れを「来院・準備」「手術」「術後・帰宅」の3ステップに分けて解説します。全体の所要時間は1〜2時間程度を見ておけば安心です。事前に流れを把握しておくと、当日も落ち着いて臨めるでしょう。
来院〜準備・麻酔(約20〜30分)
来院後は、まず体調のチェックと血圧測定などから始まります。その後、口腔内をしっかり消毒し、局所麻酔を行います。強い恐怖心がある方や、複数本まとめて手術する方には、静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう)を選択できる医院もあります。その場合は、準備や術後の回復にもう少し時間がかかることが多いです。
手術(1本あたり約15〜30分)
まず、麻酔が効いていることを確認したうえで歯ぐきを少し切開します。次に、顎の骨に細いドリルで慎重に穴を開け、そこへインプラント体を埋め込みます。最後に歯ぐきを縫合して、埋入手術は完了です。
術後の確認・説明〜帰宅(約15〜30分)
手術が終わったら、レントゲンでインプラントの位置を確認します。その後、痛み止めや抗生物質のお薬が処方され、術後の注意事項(食事・入浴・歯みがき方法など)について説明を受けて帰宅となります。
インプラント手術は日帰りが基本なので、入院の準備をする必要はありません。ただし、静脈内鎮静法を使った場合は、当日の車・バイク・自転車の運転は避け、公共交通機関を利用するかご家族に送迎をお願いしましょう。
インプラント手術後の過ごし方

手術当日の過ごし方のポイントとしては、次のような点に気をつけていただくと安心です。
・食事は麻酔が切れてから柔らかいものを反対側の歯で噛むようにして食べる
・当日は激しい運動・飲酒・長風呂・サウナなど、血行が良くなる行為を控える
・歯みがきは手術した部分を避けて優しく行う
仕事復帰ですが、デスクワーク中心のお仕事であれば、翌日から通常どおり復帰できる方がほとんどです。
ただし、力仕事や運動を伴うお仕事の方は、腫れや出血に配慮して2〜3日ほど余裕を見ておくと安心です。
治療完了までの期間

手術自体は短時間で終わりますが、インプラント体と顎の骨がしっかり結合するまでには約2〜6ヶ月の治癒期間が必要です。
少し長く感じるかもしれませんが、この間に骨とインプラントがゆっくりと一体化することで、硬いものを噛んでもびくともしない、天然の歯のような強い土台が完成します。
治癒期間が無事に終わったら、いよいよ仕上げの工程です。治癒期間を経たあと、インプラント体の上にアバットメント(人工歯を支える土台の部品)を取り付け、その上に人工歯(上部構造)を装着して、ようやく治療完了となります。
治療全体の期間を通してみると、おおよそ3〜6ヶ月が一つの目安になります。骨造成をあわせて行う場合や、2回法を選択した場合は、もう少し長めのスケジュールになることもあります。
まとめ
インプラント手術は1本あたり約15〜30分程度、事前処置や事後処置を含めると1〜2時間程度 と比較的短時間で終わり、基本的には入院の必要がない日帰り治療です。
ただし、お口や顎の骨の状態、追加処置の有無によって所要時間は変わります。ご自身に合った治療計画や正確な手術時間は、実際に検査を受けてみないとわからないというのが正直なところです。
インプラント治療について少しでもご不安や疑問がございましたら、ぜひお気軽に厚誠会歯科 相模大野へお問い合わせください。充実した設備と確かな技術で、患者さまお一人おひとりに合った治療プランをご提案いたします。