2026年10月31日

「まだ若いのに、入れ歯なんて恥ずかしい」
「周りにバレたらどうしよう」
「このまま歳をとるまで入れ歯のままなの?」
そんなふうに不安を抱え込んでいませんか。
20代や30代で入れ歯を使い始める人は珍しくありません。むし歯や歯周病、事故によるケガなど、若いうちから歯を失う原因はいくつもあります。
本記事では、若くして入れ歯になる原因や、目立ちにくい入れ歯の種類、他の治療法との違いについて解説します。
なぜ?若い世代が歯を失ってしまう4つの原因

「入れ歯」と聞くと、どうしても高齢者のイメージが強く、若くして必要になった自分を責めてしまう方も少なくないようです。
けれども実際は、20代から40代で入れ歯治療を受ける人は一定数存在しています。歯を失う理由は年齢に関係なく起こり得るものであり、たまたま自分の番が早く来ただけ、というケースがほとんどです。
まずは、なぜ若いうちから歯を失うことになるのか、その原因を知ることからはじめましょう。
原因①:歯周病
若い人にこそ知っておいてほしいのが、歯周病の怖さです。
歯周病とは、ごく簡単に言えば「歯を支えているあごの骨が、じわじわと溶けていく病気」です。やっかいなのは、痛みなどの自覚症状がほとんど出ないまま進むこと。気づけば歯がグラつくところまで進んでいた、という話はよく耳にします。
なお、日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病です。8020推進財団が2018年に行った抜歯原因の調査では、歯周病が約37%を占め、むし歯(約29%)を上回り、最も多い原因でした。
原因②:むし歯の放置・重症化
もうひとつの大きな原因がむし歯の放置です。
初期のむし歯はほとんど痛みがなく、「痛くないから大丈夫」と放置しがちですが、その間にも内部で進行していきます。
たとえば、冷たいものがしみる程度だった歯を数年後に受診したら、神経の奥まで蝕まれていて抜くしかなかったというケースは珍しくありません。
原因③:事故・外傷による歯の欠損
歯を失う理由は、病気だけではありません。
スポーツ中の接触、階段での転倒、交通事故といった突発的なアクシデントで、一度に複数の歯を失ってしまうことがあります。
自分の不注意ではなく、思いがけない出来事のせいで入れ歯が必要になる方もいます。
原因④:先天性欠如(生まれつき歯が足りない)
そもそも永久歯の本数が足りないケースもあります。「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」と呼ばれ、一部の永久歯が生まれつき存在しないため、乳歯が抜けたあとに後続の歯が生えてきません。
乳歯は永久歯に比べて根が短くもろいため、残っていてもやがて抜けてしまうことが多く、その後の歯を補う手段として入れ歯が必要になることがあります。
入れ歯は恥ずかしい?若い世代に選ばれている目立ちにくい入れ歯

ここまで読んでいただいたように、若い世代が歯を失う原因はいくつもあります。
厚生労働省の「令和6年 歯科疾患実態調査」によると、30代前半では2.8%、40代前半では1.4%の方が部分入れ歯を使用しています。
データからも、働き盛りの世代で入れ歯を使用している方は珍しくないことがわかります。
とはいえ、「見た目が気になる」という方もいるでしょう。ここでは、若い方に選ばれることの多い目立ちにくい入れ歯を紹介します。
ノンクラスプデンチャー
金属のバネを使わず、歯ぐきに近い色のしなやかな樹脂素材で作られた入れ歯です。
装着してもバネが見えないため、ぱっと見では入れ歯だと気づかれにくいのが特長です。素材に弾力があるので、装着したときの違和感が少ないのもメリットでしょう。
ホワイトクラスプ
金属バネの代わりに、白色や歯に近い色の樹脂製バネを使う部分入れ歯です。構造自体は保険の入れ歯とほぼ同じなので、扱いやすく、修理や調整がしやすいという利点があります。
テレスコープ義歯
残っている歯に内冠をかぶせ、その上から外冠をはめ込む二重構造の入れ歯です。金属部分が内側に隠れるため、外からはほとんど見えません。ただし、製作に高い技術が求められるぶん、対応できる歯科医院は限られます。
部分入れ歯・ブリッジ・インプラントはどう違う?

歯を失ったときの治療法は、入れ歯だけではありません。それぞれの特徴を比べながら、自分に合ったものを考えてみましょう。
部分入れ歯
失った歯の部分に人工の歯を補う、取り外し式の装置です。残っている歯にバネ(クラスプ)をかけて固定するタイプが一般的ですが、バネのないノンクラスプデンチャーなど、見た目に配慮した種類もあります。取り外して洗えるため手入れがしやすい一方、装着時に違和感を覚えることがあります。
ブリッジ
失った歯の両隣の歯を土台にして、橋を架けるように人工の歯を固定する治療法です。固定式なので装着中の違和感が少なく、見た目も自然に仕上がります。ただし、土台にするために両隣の健康な歯を削る必要がある点がデメリットです。
インプラント
あごの骨に人工の歯根(チタン製のネジ)を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。自分の歯に近い噛み心地が得られ、周囲の歯を削る必要もありません。ただし、外科手術が必要で、治療期間が長くなる傾向があります。
以下の表に、3つの治療法の違いをまとめました。
たとえば、「手術は避けたいが見た目も重視したい」という方にはノンクラスプデンチャーが候補になります。「取り外しの手間なく自然な噛み心地がほしい」という方にはブリッジが合うかもしれません。「長期的な安定感を優先したい」という方にはインプラントが選択肢に入るでしょう。
費用や生活スタイルも含めて、歯科医師とじっくり相談して決めることをおすすめします。
若い方でも安心して相談できる歯科医院の選び方

歯科医院はたくさんあって、迷ってしまいますよね。最後に、若い方が安心して相談できる医院を選ぶためのポイントをお伝えします。
目立たない入れ歯(自費)の実績がある医院を選ぶ
ノンクラスプデンチャーをはじめとする自費の入れ歯は、設計や調整の技術差がそのまま仕上がりと装着感に表れます。
ホームページに症例写真が掲載されているか、取り扱っている入れ歯の種類が紹介されているか確認しましょう。
「年間○○件の自費義歯を製作」といった実績を公開している医院であれば、技術面での安心感が高まります。
不安や希望を丁寧に聞いてくれるかを確認する
若い世代の入れ歯には、見た目の悩み、費用への不安、将来インプラントに切り替えたいといった希望など、相談したいことが多岐にわたります。
初回カウンセリングに時間を設けている歯科医院や、治療前に複数の選択肢を提示してくれる歯科医院を選ぶことをおすすめします。逆に、説明が少ないまますぐ治療に入ろうとする医院には注意が必要です。
まとめ
若くして歯を失うショックは大きいものですが、20代〜40代で入れ歯を使用している方は一定数います。
歯を失ってしまっても、現在はノンクラスプデンチャーやホワイトクラスプ、テレスコープ義歯など、見た目に配慮された入れ歯を選択することが可能です。
また、入れ歯だけでなくブリッジやインプラントといった選択肢もあるため、それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご自身のライフスタイルや予算に合わせて検討することが大切です。
「若いのに入れ歯なんて、相談しづらい」そんなふうに感じている方こそ、一度お話を聞かせてください。
厚誠会歯科 相模大野では、ノンクラスプデンチャーをはじめとする目立ちにくい入れ歯にも対応し、患者さま一人ひとりのお悩みや希望に丁寧に耳を傾けています。
見た目のこと、費用のこと、将来の治療のことなど、どんな小さな不安でもかまいません。まずはお気軽にご相談ください。