根管治療で歯科用CTは重要?必要なケース・不要なケースを解説|相模原市・相模大野の歯医者|厚誠会歯科 相模大野

〒 252-0303 神奈川県相模原市南区相模大野3丁目8-1
相模大野ステーションスクエア9階

042-767-1411

WEB予約
医療法人社団 厚誠会歯科 相模大野ヘッダー画像

根管治療で歯科用CTは重要?必要なケース・不要なケースを解説

根管治療で歯科用CTは重要?必要なケース・不要なケースを解説|相模原市・相模大野の歯医者|厚誠会歯科 相模大野

2026年5月28日

「根管治療でCT撮影をすすめられたけれど、本当に必要なの?」

このような疑問はありませんか?

根管治療は、細く複雑な歯の神経の通り道(根管)をきれいにする、非常に繊細な治療です。肉眼では見えない内部の治療となるため、正確な診断が重要になります。

しかし、ネットで調べてみれば「CTは不要」という声もあれば、「必須」という意見もあって、かえって混乱してしまう方も多いはずです。

そこで本記事では、CT撮影が重要な理由、必要になるケースと逆に不要と判断されるケースについて解説します。

なぜ根管治療は精密な検査が重要なのか

根管治療とは、歯の内部にある神経や血管の通り道(根管)をきれいに掃除する治療のことです。むし歯が深く進行して歯の神経にまで達した場合、神経の除去・洗浄・消毒をし、最後にすき間なく薬で埋める治療が基本となります。

ところが、根管というのはとても細く、肉眼ではほとんど見えません。それに加え、湾曲していたり、途中で枝分かれしていたり、複数の管が途中でひとつに合流していたりもします。

取り残した感染源や見落とされた根管が一本あるだけで、治療は振り出しに戻ってしまうため、歯の中をどれだけ正確に把握しているかが重要になるのです。

CTとデンタル・パノラマレントゲンの違い

「レントゲンもCTも、どちらも同じようなものでは?」と感じる方は少なくありません。実際にはまったく別物で、例えるならレントゲンは影絵、CTは立体模型です。壁に映った影を見るだけでは、物の奥行きや裏側はわかりませんよね。一方で立体模型があれば、ぐるりと回して内部構造まで確認できます。

デンタル・パノラマレントゲンでわかること

レントゲンは平面の写真です。むし歯の有無、根の周囲に病気の影があるかどうか、詰め物の状態など、これだけでもかなりの情報が得られます。ただし、平面ですから奥行きはわかりません

CTでわかること

歯科用CTでは、根尖病巣(根の先にできる病気)の正確な位置と大きさ、レントゲンでは発見できなかった隠れた根管、歯根のひび割れや破折、根管がどの方向にどれくらい曲がっているかなど見ることができます。さらに、下歯槽神経や上顎洞といった周囲の重要な組織との距離感まで、立体的に把握することが可能です。

根管治療でCT撮影が必要になる5つのケース

実は、すべての根管治療にCTが必須というわけではありません。ただし、以下の5つのケースでは、CT撮影が必要とされることが多いです。ひとつずつ見ていきましょう。

ケース①:根管の形が複雑な奥歯

大臼歯と呼ばれる一番奥の歯は、根管の数が多く、形も複雑です。4本以上の根管が入り組んでいることも珍しくありません。

なかでも注意が必要なのが、樋状根(といじょうこん)と呼ばれる根管の形態です。通常、奥歯の根は2〜3本に分かれていますが、樋状根ではそれらが癒合して、断面がアルファベットの「C」や「U」の字型になっています。平面のレントゲンだけでは、どこに何本あるのか判別が難しいです。奥歯の治療では、事前の立体把握がほぼ必須と考えてよいでしょう

ケース②:過去に治療した歯のやり直しのとき

以前に神経を取った歯が痛み出した、膿が出てきたといった再治療のケースでは、CT撮影を行うことがあります。詰めてある薬の深さ、残っている金属の位置、治療されずに放置されていた根管の有無などを把握します。

再治療は初回の治療に比べて難易度が高く、成功率が下がる傾向にあるとされています。そのぶん、事前の精密な画像診断が必要です。

ケース③:根尖病巣(こんせんびょうそう)が疑われるとき

根尖病巣は、根の先にできる病気のことです。放っておくと顎の骨を溶かし、最悪の場合は歯を失います。とくに歯の裏側(舌側や口蓋側)にできた病巣は、手前の骨に隠れてしまいがちです。 見逃しによる治療の遅れを防ぐためにもCT撮影を行うことがあります

ケース④:歯根端切除術を行うとき

通常の根管治療で治らない場合に行う「歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)」という外科手術があります。歯ぐきを切開し、根の先端を直接取り除く処置です。このケースではCT撮影を行い、血管や上顎洞といった組織との位置関係を把握します。

ケース⑤:原因不明の痛みや症状が続くとき

レントゲンでは異常が見当たらないのに痛みが続く場合、 CTで初めて亀裂や見逃された根管が発見されることがあります。 

根管治療でCT撮影が不要と判断されるケース

以下のようなケースでは、CTは不要と判断される場面もあります。

前歯など根管がシンプルな歯の初回治療

前歯の根管は、基本的に1本、多くても2本です。構造がシンプルなので、デンタルレントゲンだけで必要な情報がほとんど得られます

レントゲンで十分に診断がつく症例

根管の本数・形態がレントゲンで明確に把握でき、 根尖病巣の有無も判断しやすいケースでは、 CTを追加撮影する必要性が低い場合があります。必要な情報がすでに得られているのに、撮影するのは被曝も費用も増やすだけで意味がないからです。

CTを撮らないからといって、手抜きというわけではありませんので、安心していただいて大丈夫です。

歯科用CTでよくある質問

ここからは、患者さまからよくいただく質問にお答えしていきます。

費用はどのくらいですか?

気になるのはやはり費用ですよね。保険適用になる場合とならない場合で変わってきます。

保険適用の場合の条件は「3根管以上の複雑な根管を持つ歯で、通常のレントゲンでは診断が困難なとき」です。この条件を満たせば、3割負担で約3,500円〜4,000円程度が目安になります。

保険条件に当てはまらない歯の撮影では自費診療となり、5,000円〜10,000円程度が一般的な相場です。ただし、精密根管治療を自費で行っている歯科医院では、治療パッケージにCT費用が含まれていることもあります。見積もりの段階で確認するとよいでしょう。

歯科用CTの被曝量はどのくらい?

結論から申し上げると、歯科用CTの被曝量はかなり低めです。

歯科用CTの被曝量は約0.04〜0.1mSv。これは医科用CTの約1/10〜1/70にすぎません。もう少し身近な例で言うと、東京〜ニューヨーク間を飛行機で往復したときに浴びる宇宙放射線と、ほぼ同じくらいです。

妊娠中や子どもの場合はどうすべき?

撮影範囲が口元に限定されることと、防護エプロンを着用することにより、被曝リスクは抑えられます。とはいえ、撮らずに済むならそれに越したことはないという姿勢で対応するのが一般的です。

もし妊娠中であったり、妊娠の可能性があったりする場合は、必ず事前に歯科医師へお伝えください。

まとめ

歯科用CTは歯の内部構造や隠れた病巣を立体的に把握できる優れたツールです。CT撮影が必要になりやすいのは、奥歯の複雑な根管、再治療のケース、根尖病巣が疑われる場面、外科的な処置、原因不明の痛みが続くとき。一方で、前歯のシンプルな初回治療や、レントゲンだけで十分に診断できるケースでは、CTは必ずしも必要ではありません。

「この歯、本当にCTが必要なのかな?」「他院でCTを勧められたけど、セカンドオピニオンを聞きたい」そんなお悩みをお持ちの方は、厚誠会歯科 相模大野にご相談ください。

当院では、歯科用CTとマイクロスコープを活用した精密根管治療を行っています。症状やお口の状態をしっかり確認したうえで、CT撮影が本当に必要かどうかを含め、患者さまお一人おひとりに合った治療プランをご提案いたします。

TOP